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立徳寺だより

秋の夜にランタンの揺れ影の揺れ

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 最近、街でハロウィンの飾りをよく見かけます。ハロウィンとは、キリスト教・カトリック教会の万聖節の前夜祭で、十月三十一日にあたります。かぼちゃのお化けのようなランタンが有名ですよね。「お母さんの子どもの頃は、ハロウィンって知らなかった」と言うと、娘はとても驚いていました。
 
 かぼちゃと言えば、私は若かりし頃、好物で体にも良さそうなので、毎日食べていました。何かの折に病院で、手の平を見せたら「その手はどうされましたか。随分黄色いですが、カロテンを取り摂りすぎていませんか?」と、聞かれました。「ええ、かぼちゃを毎日食べています」、「それは柑皮症です。病気ではありませんが、気をつけてください」
 
 それから、なんとなくかぼちゃを食べなくなりました。月日は流れ、娘が小さい頃の健康診断の時、「柑皮症です。」と言われました。そう言えば毎日、人参やみかんジュースを飲ませていました。うっかり、すっかり忘れていました。昔の自分の教訓を。
 
そして、友人に娘の手足を見せると、「ウソでしょ!蛍光ペンの黄色で塗ったの?」と言われてしまいました。過ぎたるは猶及ばざるが如し。
 

 

シャッター下りし元旦の町を行く

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 年末は雑事に追われっぱなしでした。大晦日にやっと年賀状を書き終わり、急いでスーパーで冷凍そばを買い、年越そばを作りました。ずっとどんなものにしようか考えていた割に、結局手軽なものになりました。でも一年の行事をやり終えたようで、ほっとしました。
 
 なので、お正月のことはすっかり忘れていました。最近の人はおせちやおもちを食べないと言いますし、何も用意していませんでした。しかし娘はそうではありませんでした。「もちもちもちー。おもち食べたーい」元旦の夕方、とうとう騒ぎ出しました。それを聞いていたらなんだか私も食べたくなってきました。
しかも、つきたての、のし餅じゃなきゃ駄目という気分になってきました。
 
そして町に出て、のし餅を求めてさまよいましたが、扱っていそうなお店は、どこもやっていませんでした。仕方なく袋入りのスーパーに売っている餅を買って帰りました。オーブントースターで焼いて、何もつけずに食べました。
最高の味でした。

 

富士山の一瞬見える冬の坂

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昨日、自分の運転の車で家の近くの坂を走っていると、富士山が見え、雪で真っ白になっていました。いよいよ冬も本番という感じがしました。
 
数年前、伊勢原に引っ越してきて、富士山がかなり大きく見えることに驚きました。実家の厚木とは隣なのに、それだけでだいぶ違うのです。ただ、ビューポイントが決まっていて、いつでもどこでも富士山が見えるわけではありません。高台で、建物のさえぎりがない場所です。それが車で走っていたりすると、ほんの一瞬で見逃してしまいがちです。
 
ですから見えた時には、ちょっと感動してしまいます。家に帰って、真っ白になった富士山のことを夫に話すと、「へーそうなんだ」と全く関心のない様子。
娘には「だいぶ前から白かったよ。知らなかったの?」と言われてしまいました。

 

夕食の献立決めて冬めける

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今朝は木枯らし一号が吹いたようで、とうとう冬がやってまいりました。あの夏の暑さからほんの数カ月で、こんなに気温が変わってしまうなんて信じがたいです。生活も随分変わりました。特に食生活についてとてもそれを感じます。
 
 真夏は、アイスクリームを一日二個は食べていました。野菜はプチトマトばかり。暑くて料理をしたくなかったのと、そのまま食べられて疲労回復効果のあるリコピンが取れるので、最高です。料理はカレーを三日に一度は作っていました。でも最近は、ほっこり和食派になりました。気がつけば煮物や汁物ばかり作ってしまいます。なんだかまじめな主婦になった気分です。
 
 ところで先日、主人とドラックストア―に買い物に行きました。「最近は、ペットボトルの冷たいお茶は飲む気がしないね」と私が言って、ふと主人のカゴを見ると、2リットルのペットボトルのお茶がいっぱい入っていました。
 
「いや~、500ミリリットルのより断然安い」と言っていました。
勿論、主人用のお茶です。体感温度はそれぞれなんだなぁと思い知らされました。

 

葡萄食ぶ子に間に合わせ皮をむく

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実りの秋の果物は、おいしいものがたくさんあって嬉しいですね。でも皮をむくのに面倒なものが多く、つい敬遠してしまいます。皮付きの栗も何年も食べていません。いつも甘栗のすでにむいてあるものをコンビニで買ってきて食べています。
 
ところが、子ども達は葡萄が大好き。面倒だとは言っていられません。口に入れながら実を食べると楽なのですが、そうすると農薬が口に入って良くないと聞いたので、一つ一つ皮をむいて、中の種を取り、お皿に盛っています。一粒をむくのに時間がかかる割に、子ども達はあっという間に食べてしまいます。
それに間に合うように、こちらも必死でむいてお皿に入れるので、まるでわんこ蕎麦状態。
そんな時、大粒で皮がむきやすく、種無しの葡萄だと、とても有難く、こちらが有利になれるのです。
 
自分のために葡萄はむきませんが、その時、一粒自分の口に運んでみると、改めてなんと美味しいものでしょうか。

 

眠らない街の喧噪夜蝉かな

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今年の夏も暑かったですよね。この暑さを一段と盛り上げてくれたのが蝉の鳴き声でした。最盛期の暑さにはアブラゼミが一番元気に鳴いていました。残暑になるとミンミンゼミ、ツクツクホウシなどが活躍。驚く事に、熱帯夜には昼間のごとく蝉が鳴いていました。騒音としたらかなりの爆音です。思わず「真夜中なんですけど・・・」とツッコミを入れてしまいました。
 
この頃は秋の気配で夜はすっかりコオロギなどの虫の声に変わりました。静かになったものだなぁと、しみじみしておりました。
でも一昨日の、久しぶりにまったく気温の下がらない夜、蝉が鳴きだしました。娘が「蝉が鳴いてる」とカーテンを開けると、ちょうど満月でした。
 
「蝉さん、月を太陽だと思っているんだね」
 
と娘がつぶやいていました。子どもはなかなか鋭い視点を持っています。

 

追い掛けても追い掛けても裸の子

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先日、主人に「最近俳句作ってるの?」と聞かれ、「まぁ一応」と答えると、「役に立たない趣味ならやめちゃえば?お金もかかることだし」と軽~く言われました。気がつけば句歴十六年。確かに当初の俳句への新鮮な想いもなくなって、少々義務的に作っているような気がします。主人の言う事ももっともかも。
 
それから数日後、俳句を始めたばかりの頃から御指導いただいている先生から、電話がありました。「今回のお子さんの句、すごくよかったわよ」と、毎月句誌に出している句についてほめていただきました。それが冒頭の句です。
 
確かに、久しぶりに自分でも納得できた句でした。裸になるとすぐ逃げたがるもうすぐ二歳になる息子をいつも追い掛けている感じを表したのです。先生の一言で急に元気が湧いてきて、俳句を続けていくことを改めて決心しました。

 

新聞を隅まで読んで梅雨一日

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気がつけば、梅雨真っ只中の今日この頃。最近の天気予報では、梅雨入り、明けの日をはっきり言わなくなってしまいましたよね。以前のあの梅雨入り、明け宣言を聞くと、身の引きしまる思いがしたものですが。そこで、インターネットで調べてみると、今年は先月の二十九日に沖縄、奄美が梅雨明けしたようです。梅雨の晴れ間の暑さにもまいっている私は、ずっと梅雨が続いてほしい・・・などと思っています。
 
梅雨は植物にとって本格的な暑さの前の恵みの雨。人間にとっても同じで、英気を養う貴重な時間に思えます。
 
のんびりと過ごしたい、一日中雨が降る日は、私はいつもより新聞をじっくりと読みます。普段はほとんど読まないスポーツ面や、広告などもじっくり読むとなかなか発見があります。そんな集中している時に限って、子どもが泣いたり、友人から電話がかかってきたりします。おかしなものです。

 

新緑の庭より日食を見たり

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先日の金環日食では、日本中が沸きたちました。皆様はご覧になられましたか?
 
私は最初、金環日食があると聞いても何とも思いませんでした。子どもの頃から何度か部分日食を体験しているし、こんな大きな宇宙の小さな小さな出来事に、人間が勝手に価値を付けているだけ。そんなふうに思っていました。でも、日が近づくにつれ、テレビで日食の番組を見ているうちに、無性に見たくなってきてしまいました。しかし、観賞グラスを持っていない。そこで、前日にグラスを求めてお店を回りましたが、すべて完売。絶対売れ残っていると思っていたのに。皆の関心の深さに驚かされました。
 
当日、まさにのその時、曇り空に切れ間ができて、くっきりと金環日食が見えました。家族で騒いで見て、その後「見た?」と友人らとメールのやりとり。宇宙から見たら小さな小さな出来事でしたが、愛おしいひとときでした。

 

新任の教師緑陰抜けて来し

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明日は娘の家庭訪問です。今日のうちにこのエッセイを書き終えて、掃除をしなければなりません。息子が破った和室の障子は張り直しましたが、以前破られてしまった掛け軸も、外さなければなりません。
 
 娘の担任の先生は、去年も今年も若い男性です。娘は「おじさん」と言いますが、私から見れば決してそんなことはありません。やる気に溢れる熱血青年です。
 
 先日娘に、「家庭訪問の時、先生に何か話したい事とかある?」と半ば冗談で聞きました。すると娘は「ある!」と言います。
 
「私は影が薄くて、手を挙げても指されないから、そうならにようにしてもらいたい」と。
さらに「私が成績とか全部が普通だから、影が薄くなっちゃうの」と言うのです。
 
何と自分を客観視していることでしょう。
それを成績アップにつなげられないものかと、母親としては思いました。

 

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