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坊守の俳句エッセイ

栗剥げばこんなに小さくなりにけり

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 先日、新鮮で大きな生の栗をたくさんいただきました。日頃から、お寺というものは頂きものが多く、本当に有難く思います。さて、栗ですが、実は私は生の栗の皮を剥いたことがありません。

 数年前、友人が栗の皮を剥いて、包丁で指を深く切り、漫画家なのに仕事がしばらく出来なかったという話を聞いて、怖くなってしまっていたのです。でも、これもせっかくの縁。人生初の栗の皮、剥いてみようではありませんか。と、勇んで栗に入刀。すると思っていたよりずっと固いのです。鬼皮と言うだけあり、固いにも程があるほど固い。しかもその下の渋皮もなかなか手ごわく、実にぴったりとくっついてしまっています。私のイメージでは、甘栗の皮のようにある程度刀を入れれば、後はするすると剥けるのかと思っていましたが、とんでもない。一刀一刀少しずつ地道に剥くしかないのです。まさに忍耐と努力。

 剥き終わった後、栗を見ると、皮があったものに比べて驚く程小さくなってしまいました。外が明るいうちに始めた栗剥きでしたが、栗ご飯が出来るほど剥いた頃には、外は真っ暗になってしまいました。炊飯器にセットして後は待つだけ。炊けた栗ご飯はかなり栗の多いごはんでした。おかずは他に作ることは出来ませんでしたが、これぞ贅沢な食事と言うものでしょう。何とも豊かな気持ちになった夕食でした。

 

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