坊守の俳句エッセイ
日焼せしことも母なることなれば 釋法蓮(法子)

日焼けの気になる季節です。最近はオゾン層の破壊による紫外線の悪影響が指摘されています。
でも私はそんなことより、美容のため色白を目指し十代の頃から、紫外線を出来る限り避けてきました。日焼け止め薬、帽子、手袋、日傘をずっと欠かさなかったのです。
するといつの間にか、昔は色黒のほうだったのに、色白になってきました。ああ、よかったよかった。色白は七難を隠すのです。しかしどうしたことでしょう。何年も紫外線を過剰に避けてきたためか、日光アレルギーになってしまったのです。
少しでも日に当たれば、ブツブツと赤いじんましんが出て、夜はかゆくて、かゆくて眠れません。やがて出産をし、子供を育てるうちに、なかなか自分の美白ケアにかまうことがなくなってきました。
時間がなくて日焼け止め薬をつけるのもままならず、抱っこやベビーカーを押す時には、危ないので日傘もさせません。やはり子供の為となれば、自分のことは二の次になってしまいます。母は強し。
あんなに美白に気を使っていた私が、自分でも驚きです。しかし、少しずつ日焼けに慣れていった私は、やがてじんましんの出ることが少なくなってきました。めでたし。めでたしです。
そして、少しだけ黒くなった腕に加え、筋肉も付いてきたと自負しています。まさに“たくましき母の腕”。しかし夫には“女子プロレスラーの腕”と呼ばれています。
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