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坊守の俳句エッセイ

梅雨晴や吾子の長靴干せる庭   釋法蓮(法子)

四月から年中さんになった娘は、毎朝幼稚園に行くのを嫌がります。理由は「つまらないから」の一言。その度に「今日は英語のレッスンがあるよ」とか、「今日はプールがあるよ」などと、その日のイベントを一生懸命探して説得します。

しかし、何とかバス停にたどり着いても、「やっぱり行かない」と家に戻ってしまうこともしばしば。その度に夫が車で送ることになる始末。毎朝毎朝、娘の気分に振り回されている感じです。

ある大雨の朝、玄関まで出てきた娘は、用意した長靴を履くのを猛烈に嫌がりました。「普通の靴でいく~!」「こんな雨の日に靴で行けるわけないでしょ」と玄関で大騒ぎになりながらも、夫の説得で、何とか長靴で家を出ることが出来ました。

バス停に着くと、一緒に乗るお友達は、普通の靴を履いていました。それを見た娘は案の定「やっぱり普通の靴にする」と言って帰りだしました。先ほどの玄関の一騒動ですっかり疲れた私は説得する気力もなく、一緒にトボトボと家に戻りました。そして、家に着いた娘は靴に履き替え、また夫に送ってもらい、幼稚園に登園したのでした。

 その後、ふと考えました。以前喜んで履いていた長靴は、娘が選んだピンク色のもの。現在のものは、黄色で蛙の絵の入った、私が選んだものです。もしかして、絵柄が気に入らないのかもしれないと思い、ずっと前にバーゲンで買っておいたピンクの水玉模様の長靴が、そろそろ履ける頃になっているかもと、探し出してみました。

娘に見せると大喜び。早速次の小雨の朝、新しい長靴を履いてスムーズに登園することが出来ました。その後、長靴は梅雨晴れの合間にちょこちょこ干さないと間に合わないほどのお気に入りになりました。

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