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坊守の俳句エッセイ

するつもりなき大掃除してをりし   釋法蓮(法子)

春休みのある日、娘の幼稚園のお友達とそのママ達が我が家へ遊びに来ることになりました。主人にその事を言うと「まさかこの部屋に呼ぶ気なの、結構汚いけど・・・」とリビングを見渡すのです。確かによく見れば、窓の桟はホコリだらけ、キッチンもところどころにカビが生えているところもあります。「これはまずいかも」と、家の大掃除をすることになりました。

「大掃除」というと、年末と思われるかもしれませんが、三月の季語です。かつて年度末に役所などが清掃日を決めて大掃除を行われたことに由来します。 

私はハッキリ言って掃除が苦手です。常に身の回りのものを整理して生活するというのはとても難しいことだと思います。しかし、今回、他人に隅々まで見られるという大きな動機が生まれたのです。ここは一主婦としてのプライドを保たなければいけません。私はそれから、当日まで掃除をしつくしました。前日などは午前二時までかかりました。

 友達を招き入れ、「全然掃除をしてないんです」と明らかな述べる自分が、少し恥ずかしくなる程でした。友達が帰った後、力尽きた私は、すぐにリビングの電気じゅうたんの上で、眠りこけてしまいました。主人と娘に起こされるまで、リビングの掃除をする夢をみていました。

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