ホーム>立徳寺だより>坊守の俳句エッセイ>婦人等のおしゃべり続き麗らかや   釋法蓮(法子)
坊守の俳句エッセイ

婦人等のおしゃべり続き麗らかや   釋法蓮(法子)

ティーカップ.gif

私には女子大時代からの親友が二人います。メールはほぼ毎日やり取りをし、実際に会うのは数ヶ月に一度。誰かれともなく「そろそろ会おうか」と言い出します。

大抵会う時は、デパートの最上階でランチをし、そのままお茶をし、三時間くらいでおひらきとなります。話す内容はとてもたわいのないことです。

最近見ているテレビドラマの話、仕事の話、家族の話。それでも若い頃は、恋の話などもしましたが、この頃はさっぱりです。私は結婚していますし、友人は二人とも独身で、今のところ結婚する予定も全くないのです。

その代わり、親の看護について話すことが多くなりました。実際に友人の一人は、すでに病気の両親の看護を全て一人でやっています。しかし、重い話も三人でいる間は笑い話になってしまいます。

そして、そんな楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、名残惜しくも急いで家路につく帰りの電車の中、冒頭の句のような光景を見ました。六十代くらいの三人組の女性が、並んで座席に座り、買い物をしたデパートの袋をひざに乗せ、楽しそうにおしゃべりを続けていました。

きっと私達と同じように楽しいひと時を過ごしていたのでしょう。私はそのおしゃべりをBGMに、うとうとしながら、私たちの友情が長く続くことを願っていました。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ryuutokuji.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/96

ページ上部へ