ホーム>立徳寺だより>坊守の俳句エッセイ>凧と吾を繋ぐ糸でありにけり   釋法蓮(法子)
坊守の俳句エッセイ

凧と吾を繋ぐ糸でありにけり   釋法蓮(法子)

凧.gif

毎年、お正月の晴れた空を見上げると、凧揚げがしたくなります。去年、ふとその衝動に駆られ、実家の自分の部屋にしまっておいた凧を引っ張り出しました。赤塚不二雄さんの漫画の絵が描いてあるビニール製の凧ですが、かなりのレア物です。

 そして今日は風もあり、最高のコンディション。法徳寺の駐車場で娘と二人で揚げ始めると、ぐんぐんと糸いっぱいまで、あっという間に揚がりました。すると、主人と弟がやってきて、「もっと糸を足そう」ということになり、足すとますます凧は高くあがりました。

もはや絵柄などまったく見えず、青空に黒い点となった凧。その凧と自分を繋ぐのは、この凧糸のみで、これを放したら、すぐに何処かに飛んでいってしまうという緊張感がたまりません。

 はしゃぐ私たちに対し、娘はすでに飽きて、違う遊びを始めていました。三十半ばの輩が三人で凧揚げに興じているという姿は、はたから見ると、いかがなものかと、ふと脳裏によぎるのでした。
 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ryuutokuji.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/94

ページ上部へ