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法話

本当に尊い人生とは~報恩講~

今月は浄土真宗の一番大切な行事であります、報恩講(ほうおんこう)の月です。浄土真宗を開かれた親鸞聖人の年回忌の仏事です。分かりやすく言うと、親鸞聖人のご法事です。
聖人は、そのご生涯をかけて、人間の苦しみの解決を、阿弥陀如来様の救いの中にお見つけくだり、その教えと共に、真実の慶びを私たちに伝えてくださいました。
 
浄土真宗の教えの最終的な目標は、「お浄土に往生する」ことです。お浄土とは、阿弥陀如来様が建立された世界です。このお浄土に、生きとし生けるものすべてを平等に導いてくださる、阿弥陀如来様のはたらきに感謝しつつ、力強く安心してこの世を生きていく教えが親鸞聖人の教えです。
 
お浄土に対する言葉を穢土(えど)と言いますが、今私が生きている世界です。この世界は、多くの苦しみがある世界です。仏法でいえば「生老病死」の「四苦」という苦しみです。
 
衣食住の生活の心配、老いの苦しみや病の苦しみ、そして死の不安です。この苦しみは、すべての者の苦しみであり、一人として例外はありません。そして誰もが皆、この四苦を解決することは出来ないのです。どんなに祈ってみても、どんな修行に励んでも、この四苦から離れることが出来ないからです。そこに人間の限界と悲しさがあるのです。
 
しかし、私ではどうすることも出来ない事だからこそ、まさにその苦しみに救いをくださるのが、阿弥陀如来様のご本願なのです。親鸞聖人は、そのご本願を、私たちにお示しくださったのです。「苦しみの中でしか生きていけない私たちを、阿弥陀如来様は、すべて平等に、大きな慈悲の救いによって、苦しみの無いお浄土の世界へ導いてくださるのです。
 
だからこそ、生きてよし死んでよし。健康でもよし。病気でもよし。何があっても阿弥陀如来様と一緒にお浄土へ生まれていくのだと、安心と慶びの中に人生を送ることができるのです。そして、その事に気がつくことが出来たならば、ただただ報恩感謝のお念仏を申させていただくばかりです」というのです。親鸞聖人は、それこそが本当に尊い人生であると教えてくださったのです。         
                                   合 掌

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