ホーム>立徳寺だより>坊守の俳句エッセイ>立春の空晴れ渡り吾子生るる   釋法蓮(法子)
坊守の俳句エッセイ

立春の空晴れ渡り吾子生るる   釋法蓮(法子)

さくら.gif

2月4日は立春の日です。暦の上ではこの日から春になります。そして、この日は「お寺のののちゃん」でおなじみの娘の誕生日でもあります。2004年の2月4日のまだ外が暗い早朝に私は破水をし、急いで病院へ行きました。すぐに陣痛が始まり、数時間後の午前十時に夫の立会いの下、娘が生まれました。私はいわゆる安産でしたが、それでも出産の壮絶さは十分に感じました。今まで味わったことの無いひどい腹痛と腰痛が数時間続き、いきみのためか、暑くてたまらず、のどは渇き、汗が噴き出し、顔を真っ赤にしていました。まるで、長距離マラソンを全速力で走り切った感じです。でもその分、壮快感や充実感もまた今までに無いものでした。
 
 病室に戻り、窓の外を見ると、とても天気の良い日だったことに気付きました。昨日までは、冬の寒空にしか見えなかったのに、出産後のためか、立春の日のためか、その晴れ渡った空が、私には春の空に見えたのです。
 あれから3年が経ち、娘は大変やんちゃな子に育ち、叱ってばかりいるうちに、私はすっかりオニババになってしまいました。そんな忙しい子育ての日々に追われながらも、時々心の中で、あの立春の空を仰いでは、生命の尊さを感じています。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ryuutokuji.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/47

ページ上部へ