ホーム>立徳寺だより>坊守の俳句エッセイ>お下がりのセーター袖を折り返す   釋法蓮(法子)
坊守の俳句エッセイ

お下がりのセーター袖を折り返す   釋法蓮(法子)

いのしし.gif

先日、来年度からの娘の幼稚園の入園が決まりました。幼稚園には制服がありますが、我が家では新調するのではなく、市役所の「譲ります」というコーナーの古着を安く譲っていただくことにしました。毛玉は少々付いてはいますが、気になるほどではありません。それどころか、母親が考えたのか、ブラウスに付けるリボンにはゴムが取り付けてあり、着易いように工夫されていて、とても感心しました。またアップリケで、その子のお名前が一つ一つ貼り付けてあり、子の成長への期待と喜び、そして何より愛情が感じられ、それを取り外すのは、なんだか忍びない気持ちにすらなりました。そんな私の気持ちをよそに娘は早速、「お姉ちゃんの服だ」と言って、制服を着、帽子をかぶり、かばんをしょって、はしゃぎ回っていました。

 我が家では、娘の服のほとんどが、親戚に頂いたお下りを有難く着させていただいております。○○ちゃんが着ていた服。というのも、なんだか嬉しいもので、冒頭の句のようにサイズが合わないのも、お下がりゆえの愛嬌です。古着の良さは、その持ち主の過去や感情を共有できることだと思います。 
 思えば、立徳寺の建物も中古ですし、ご本尊や仏具も廃寺になったお寺からお迎えしたものです。それらにご縁のあった方々のお気持ちを胸に、これからも大切に大切にしていきたいと思います。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ryuutokuji.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/44

ページ上部へ