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坊守の俳句エッセイ

入院の閉め切る窓に蝉時雨   釋法蓮(法子)

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先日、長男を出産しました。今回の妊娠は出産の為の入院をする前に、切迫流・早産で入院しては、家での安静を繰り返してきました。入院中の生活は、トイレと洗面以外はベッド上の安静です。シャワーや洗髪はほとんど出来ません。なかなか忍耐が必要でした。

 そんな入院を繰り返すうち、季節は春から夏に移ってきました。ある時、耳をすますと、窓から蝉の鳴き声がするのです。ここは六階の病室。どこの窓も完全に閉まっています。昆虫の中で一番大きな鳴き声というのはだてではありません。

ある日、数日の入院を終え、車イスで外に出ると、顔に当たる風が、なんとも新鮮でした。窓も開けられず、入院中は外の空気を全く吸えないのが、辛さの一つだったかもしれません。出産して嬉しかったことの一つに、もう安静入院をしなくて済むということです。

 

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